税務調査に強い税理士があなたの“備え”と“対応”をサポートします

元国税調査官の平野雅史が、国税局・税務署で30年以上にわたる調査業務経験を活かし、あなたの不安を安心に変えるサポートを提供します。

ホーム ≫ お知らせ ≫

ブログ

税務調査は断ることができるのか|個人事業主・企業経営者が知っておくべき対応方法

「税務調査の連絡が来たが断ることはできるのだろうか」

「忙しい時期なので調査を受けたくない」

「税務署の調査に応じなければどうなるのか知りたい」

個人事業主や企業の経営者であれば、一度はこのような疑問を抱くかもしれません。税務調査は突然連絡が来ることもあり、不安や緊張を感じる方も少なくありません。しかし、税務調査の法的位置付けや納税者の権利を理解しておけば、必要以上に恐れる必要はありません。まずは「断れるのか」という疑問について正しく理解することが大切です。

 

税務調査は原則として断ることはできない


結論からいうと、通常の税務調査は「任意調査」と呼ばれていますが、納税者が自由に拒否できるものではありません。

税務署には法律に基づく質問検査権が認められており、帳簿や請求書、領収書などの確認を求めることができます。税務調査への協力は納税者の義務とされているため、「調査そのものを拒否する」という対応は現実的ではありません。 

ただし、調査官が来る日時については相談や調整が可能です。仕事の都合や出張予定など正当な理由があれば、日程変更を申し出ることができます。


任意調査と強制調査の違い

一般的な税務調査は任意調査です。

一方で、悪質な脱税が疑われる場合には、国税局査察部による強制調査が行われることがあります。いわゆる「マルサ」の調査です。強制調査は裁判所の令状に基づいて行われ、通常の税務調査とは性質が大きく異なります。

 

なぜ税務調査を断ることができないのか


税務申告制度は、納税者が自ら所得や税額を計算して申告する「申告納税制度」を前提としています。

しかし、すべての申告内容が正しいとは限りません。そのため税務署には申告内容を確認する権限が与えられています。

もし税務調査を自由に拒否できるのであれば、申告内容の正確性を確認できなくなり、公平な課税が困難になります。そのため法律上、税務署には質問検査権が認められています。税務調査制度は適正な課税を実現するために設けられている仕組みなのです。 

調査拒否にはリスクがある

帳簿の提示や質問への回答を正当な理由なく拒否した場合、税務署の心証を悪くするだけでなく、調査が長期化する可能性があります。

また、必要な資料が確認できない場合には、税務署が保有する資料や第三者から収集した情報を基に課税判断を行うこともあります。

その結果、本来より不利な認定を受けるリスクもあります。

 

実際に日程変更が認められるケース


税務調査は断れませんが、日程調整は比較的柔軟に対応してもらえることが一般的です。

例えば次のようなケースです。

繁忙期の場合
  • ・建設業の工期が集中している
  • ・確定申告時期である
  • ・決算業務が集中している
     
経営者が不在の場合
  • ・出張予定がある
  • ・入院や治療中である
  • ・重要な商談が予定されている
     
税理士の立会いを希望する場合

税理士が対応できる日程へ調整することも一般的です。
税理士が同席することで、調査官とのやり取りが円滑になり、不要な誤解を防ぐことができます。

 

「任意調査なら断れるのでは?」という意見について


「任意」という言葉だけを見ると、「断る自由がある」と考える方もいます。

しかし税務調査における任意調査とは、刑事事件のような強制捜査ではないという意味です。

税務署は原則として納税者の理解と協力を得ながら調査を進めますが、だからといって調査を全面的に拒否できるわけではありません。実際には質問検査権が法律で認められており、納税者には調査への協力が求められています。

そのため、「任意だから断れる」という理解は正確ではありません。

 

税務調査が来たら冷静に対応することが重要


税務調査は原則として断ることができません。

しかし、調査の日程調整は可能であり、税理士の立会いを求めることもできます。重要なのは感情的に拒否するのではなく、帳簿や資料を整理したうえで適切に対応することです。

税務調査はすべての納税者が対象となる可能性がある手続きです。調査の連絡を受けた際には慌てず、必要に応じて税理士へ相談しながら進めることが望ましいでしょう。

 

よくある質問(FAQ)


Q. 税務調査の訪問日を変更してもらうことはできますか?
はい。正当な理由があれば日程変更を相談できます。出張や入院、繁忙期などの事情がある場合は早めに伝えましょう。

Q. 税務調査で税理士の立会いは必要ですか?
法律上必須ではありませんが、税理士が同席することで対応がスムーズになることが多くあります。

Q. 税務調査を無視するとどうなりますか?
調査が終了するわけではありません。税務署から再度連絡が来る可能性が高く、場合によっては厳しい対応につながることがあります。

Q. 税務調査は必ず追徴課税されますか?
必ずではありません。申告内容に問題がなければ修正申告や追徴課税が発生しないケースもあります。


 
2026年06月18日 13:42

税務調査の流れ|事前通知から調査終了までを税理士がわかりやすく解説

「税務署から電話がかかってきたけど何をされるのだろう?」

「税務調査はどのような流れで進むの?」

「事前に準備しておくべきことはあるの?」

個人事業主や中小企業の経営者にとって、税務調査は大きな不安の一つです。しかし、税務調査の流れを事前に理解しておけば、必要以上に恐れる必要はありません。

税務調査の多くは任意調査であり、突然始まるものではなく、事前通知から日程調整、実地調査、結果説明という一定の手順に沿って進みます。国税庁も税務調査手続について明確なルールを定めています。

 

税務調査は「事前通知→実地調査→結果説明」の流れで進む


税務調査の一般的な流れは次のとおりです。
 
  1. 1.税務署から事前通知
  2. 2.日程調整
  3. 3.調査前の資料準備
  4. 4.実地調査
  5. 5.調査結果の説明
  6. 6.修正申告または是認
     
多くのケースでは、税務署から電話で連絡が入り、調査対象期間や対象税目、調査日時などが通知されます。調査対象者には調査の準備期間が確保されるのが原則です。

税理士が関与している場合は、税理士に通知が行われます。

 

なぜ税務調査はこの流れで行われるのか


税務調査には適正な課税を実現する目的があります。

税務署は申告内容が正しいかどうかを確認するために調査を行いますが、納税者の権利保護も重要視されています。そのため、国税通則法では事前通知や調査終了時の説明などの手続が整備されています。

また、調査官は把握した帳簿書類などを確認し、申告内容との整合性を検証します。

 

実際の税務調査の流れを具体例で解説


税務署から電話連絡

ある日、税務署の担当者から電話があります。

通知される主な内容は次のとおりです。
 
  • ・調査日時
  • ・調査場所
  • ・調査対象税目
  • ・調査対象期間
  • ・準備しておく資料
     
日程については事情があれば変更を相談できます。

調査前の準備

次のような資料を整理します。
 
  • ・総勘定元帳
  • ・現金出納帳
  • ・預金通帳
  • ・請求書
  • ・領収書
  • ・契約書
  • ・給与台帳
     
税理士がいる場合は事前打ち合わせを行い、想定質問への対応を確認します。

実地調査当日(臨場調査)

調査官は事業内容のヒアリングから始めます。

その後、
 
  • ・売上計上漏れの有無
  • ・経費計上の妥当性
  • ・現金管理状況
  • ・消費税処理
     
などを確認します。

臨場調査の期間は事業規模によって異なりますが、一般的には1日から2日程度で終了するケースが多く見られます。

調査官は臨場調査終了時に納税者の了承を得た上で必要書類を預かり、署内での帳簿調査や必要に応じて取引先や金融機関に対する反面調査を行い、調査結果の取りまとめを行います。

また、後日、調査の途中で新たに発生した疑問点や不明点について、電話や面接によって納税者に確認する場合もあります。

調査結果の説明

調査は概ね2週間から3週間の期間を要しますが、内容によっては1か月以上要する場合もあります。

調査終了後、調査官から結果説明があります。

結果は大きく次の3つです。

申告是認

申告内容に問題が認められない場合です。

行政指導

軽微な誤りがあるものの修正申告までは求められない場合です。

修正申告

申告漏れや経費計上誤りが見つかった場合です。

修正申告を行うと追加の税金や加算税、延滞税が発生することがあります。

 

「税務調査は必ず追徴課税される」は誤解


税務調査というと、

「必ず税金を取られる」

「何か見つけられる」

と思われがちです。

しかし実際には、申告内容に問題がなければ是認となります。

また、税務調査は脱税を前提に行われるものではなく、申告内容の確認手続です。

日頃から帳簿を適切に作成し、請求書や領収書を保存していれば、過度に心配する必要はありません。

税務調査では帳簿と実態の整合性が重視されるため、普段から適正な経理処理を行うことが最大の対策になります。

 

まとめ


税務調査は通常、事前通知から実地調査、結果説明まで一定の流れに沿って進みます。

特に重要なのは、事前通知を受けた段階で資料整理を行い、不明な点を確認しておくことです。

税理士が関与している場合は、事前に調査対応を打ち合わせすることで安心して調査に臨めます。

税務調査で最も確認されるのは、帳簿や証憑類が整備され、申告内容と実態が一致していることです。日頃から適正な経理を行うことが、最大の税務調査対策といえるでしょう。
 

FAQ(よくある質問)


Q1. 税務調査の連絡は突然来るのですか?
多くの税務調査は事前通知があります。通常は電話で連絡され、調査日時や対象期間などが通知されます。

Q2. 税務調査の日程変更はできますか?
正当な理由があれば日程変更の相談が可能です。事業上の都合や出張予定などがある場合は早めに伝えましょう。

Q3. 税務調査は何日くらいかかりますか?
個人事業主や中小企業の場合、一般的には1日から2日程度の実地調査が多く見られます。ただし事業規模によって異なります。

Q4. 税理士がいないと不利ですか?
税理士がいなくても調査は受けられます。ただし、資料準備や調査官への説明に不安がある場合は税理士へ相談することで負担を軽減できます。

Q5. 税務調査で必ず追徴課税されますか?
必ずではありません。申告内容に問題がなければ是認となり、追加の税金が発生しないケースもあります。


 
 
2026年06月11日 14:26

平野雅史税理士事務所

所在地
〒5300047 大阪府大阪市
北区西天満3-6-22
日宝北大阪屋ビル503
-------------------------
電話番号 06-6926-4628
FAX番号 06-6926-4629
-------------------------
営業時間 10:00~18:00
定休日 土・日・祝日

事務所概要はこちら

モバイルサイト

平野雅史税理士事務所スマホサイトQRコード

スマートフォンからのアクセスはこちら